国際尺八研修館30周年記念フェスティバル
横山勝也メモリアル  〜美星とともに〜

KSK 国際尺八音楽祭 2019


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参加演奏家

海外招聘演奏家

  • ジム・フランクリン/Jim Franklin(ドイツ)
     オーストラリア、ドイツ、オランダで初めに作曲と音楽学を学んだ。1986年に尺八に出会い、ライリー・リー氏、古屋輝夫氏、 そして横山勝也氏のもとで学んだ。1996年に横山師から師範免許を取得。作曲家としては、尺八とライヴ・エレクトロニクスを組み合わせた現代音楽と電気音響音楽にも取り組んでいる。 2004年からドイツ在住。2006年から2009年まで、ヨーロッパ尺八協会の創設会長を務めた。2018年にロンドンで開催された国際尺八音楽祭の主催者を務め、プログラムと予算を担当した。
  • デヴィッド・勘輔・ウィラー/David Wheeler(アメリカ)
     アメリカ・ワシントン州シアトル市生まれ。
     1977年に初代川瀬勘輔(現在琴古流尺八宗家三世川瀬順輔)に弟子入り。1982年以来、日本はもちろん世界各国で尺八を中心とした演奏活動、執筆活動をはじめ、 レクチャーなどを通じて日本の伝統音楽の普及に努めている。1997年にコロラド大学ボルダー校音学部の客員教授をし、 邦楽の講義と尺八の実技指導を行う。「ボルダー国際尺八音楽祭’98」の実行委員をつとめる。世界各地より計300人の参加者、 出演者が集合、尺八史上最大のイベントとなる。「デビッド・ウィラー尺八の世界」「デビッド・ウィラー尺八の夢」などのリサイタルや 「延暦寺音舞台」に出演。2008年に二世勘輔の名を授かる。1990年代にジャンルや流儀を超えた日本の伝統芸能(歌舞伎、舞踊、能、狂言、邦楽等) の専門家の振興団体、日本文化を考える会「季座」TOKIZAに創設参加。伝統芸能創作団体「伎音戯」のメンバー。1998年の音楽祭以来、 東京(2002)、ニューヨーク(2004)、シドニー(2008)、京都(2012)、ロンドン(2018)の国際尺八音楽祭に招聘出演する。 現在、米国コロラド州ボルダー市をベースに、尺八の古典音楽(三曲合奏と尺八本曲)を中心に、現代・古典、邦楽・洋楽や他ジャンル他分野の アーチストとのコラボレーションで幅広く活動している。
  • グンナル・儘盟・リンデル/Gunnar Linder(スウェーデン)
     1985年に来日し、山口五郎氏(人間国宝)のもとで琴古流尺八を学ぶ。1993年から東京藝術大学の尺八専攻で研究を進め、1997年に修士号を取得。1998年には山口師から竹号「儘盟」を与えられ、琴古流尺八師範となる。
     2005年まで日本でプロ活動を続けたのち母国スウェーデンへ帰国し、ストックホルム大学に勤めて2012年に日本学博士号を取得。現在、ストックホルム大学で准教授として指導及び日本の伝統舞台芸能・文化全般の研究、またストックホルム音楽大学で尺八指導を行うかたわら、ヨーロッパ各地にて演奏と指導を行っている。2016年(平成28年度)文化・学術面の功績に対して日本国外務大臣表彰を受賞。
  • リンジー・ドゥガン/Lindsay Dugan(オーストラリア)
     2004年から尺八奏者の柿堺香氏に師事。 2008年、オーストラリアのシドニー音楽院でライリー・リー氏の指導のもと、尺八演奏の修士号を取得。文部科学省から奨学金を受けた後、2009年に東京芸術大学に入学、2014年の卒業をもって尺八演奏の修士号を取得した。 2015年からはオーストラリアのメルボルン大学にて、民族音楽学の博士号取得に向け、横山勝也氏の尺八演奏について研究を続けている。
  • キク・デイ/Kiku Day(デンマーク)
     地無し尺八奏者。民族音楽学者でもあり、デンマーク王立音楽院の教職員。奥田敦也氏から本曲を11年にわたって学んだ。
     ヨーロッパ尺八協会の創立メンバーであり、会長を10年間務めた。2006年に共同設立したヨーロッパ尺八サマースクールは、現在に至るまで8カ国で開催されている。ロンドンで開催された第7回国際尺八音楽祭では実行委員会の委員長を務めた。楽曲提供をした作曲家にはロクサンナ・パヌフニク氏、高橋 悠治氏、フランク・デンヤー氏が挙げられる。また、オーデンセ交響楽団のソリストとして武満徹作曲の「ノヴェンバーステップス」を演奏した。

国内演奏家

  • 志村禅保

    写真:川邊祐之亮
     大阪芸術大学音楽学科で音楽工学を専攻。電子音楽、コンピュータ音楽の世界における伝統邦楽様式の継承、邦楽の録音技術を研究。 Cyber尺八による竹管の宇宙《電脳巣籠》がICMC1994デンマーク,1996香港に入選。尺八を竹保流開祖・酒井竹翁、三世・酒井松道に師事するとともに 月溪恒子師と全国尺八史料調査を行ない各地の虚無僧尺八の技法を学ぶ。尺八の音楽学・楽器学的研究で博士(学術)。 国際尺八音楽祭ほか国内外で古管尺八の価値の再評価について講演・演奏。また、地無し尺八により様々な前衛的作品を初演。 近年は神社仏閣での奉納演奏、日本音楽教育の再構築、尺八博物館運営に傾倒。大阪芸術大学教授(音楽文化学、音楽・音響デザイン、尺八実技)。 明暗寺虚竹禅師奉讃会常任理事、虚無僧研究会終身会員、兵庫県日本文化教育振興会理事。
  • 菅原久仁義
     12才より都山流と琴古流を学び、横山勝也師に師事。21才で北海道三曲コンクール尺八部門1位、翌年全日本三曲コンクール1位をきっかけにプロ活動を開始。 25歳の時にパンムジーク伝統楽器による現代演奏コンクールで独奏部門2位、合奏部門2位。
     テレビ、ラジオ放送など多数出演、国内及び海外公演も数多く行い、古典本曲ソロ活動や札幌交響楽団やオーケストラアンサンブル金沢、 「ニューハード」との共演など多彩な活動を行っている。演奏CDも多数リリースし、指導においては流派を越えた教則本やビデオを出版し20年間多くの 入門者に愛用されている。
  • クリストファー・モリナ/Christopher Molina(アメリカ)
     ハワイ大学音楽学部作曲科。国際交流基金フェローシップを得て、現在日本に 滞在しながら洗足学園音楽大学現代邦楽研究所にて 邦楽の研究と博士論文作成に取り組んでいる。修士号はミシガン大学音楽学校作曲科で取得。
     ヨー ロッパ、日本、韓国、中国、アメリカで作曲初演と演奏活動。国際尺八研修 館の眞玉和司師に尺八を師事。
  • 小濱明人
     琴古流尺八および古典本曲を石川利光に師事。民謡尺八を米谷智に師事。NHK邦楽技能者育成会修了。NHK邦楽オーディション合格。尺八新人王決定戦優勝。『歩き遍路 四国八十八カ所Tour』を敢行。アジアン・カルチュラル・カウンシルの助成によりNYへ留学。ワールド尺八フェスティバル(シドニー・ロンドン)、プラハ尺八フェスティバル、ラ・フォル・ジュルネ(フランス)他に招待参加。古典本曲を中心としたソロ活動の他、民謡の伊藤多喜雄率いる『TAKiO BAND』等、数々のグループに参加。海外公演も多く計35カ国で行っている。自作曲を集めた『水〜SUI〜』、ジャズピアノの山下洋輔をゲストに迎えた『LOTUS POSITION』、古典本曲集『寂静光韻』他、計7枚のCDを発表。学習院大学非常勤講師。日本尺八演奏家ネットワーク会員。

フェスティバル委嘱曲作曲者

  • 土井啓輔
     岡山市出身。
     幼少より、祖母、母に吟詠の徹底的な稽古を受け、後に尺八を手にする。
     上京後、小野正童師、横山勝也師に師事、尺八奏者となる。
     和太鼓の林英哲をはじめ、様々な音楽家と共演する。
     クロード・ロジェ師にジャズ作編曲、インプロビゼーションを学ぶ。
     後にクラシック作曲を学び、作曲活動を開始する。
     麿赤兒率いる舞踏集団「大駱駝艦」の音楽を長年に渡って手がけている他、 尺八家古屋輝夫氏よりの委嘱作品など多数。
     岡山県津山市に移住。
    母、土井白鳳の跡を継ぎ、白鳳流金烏吟詠会会長を継承。
    さまざまな音楽活動を続けている。

常任講師

  • 古屋輝夫
     1949年生。1969年より横山勝也氏に師事。NHK邦楽技能者育成会第16期卒業。NHK邦楽オーディション合格。
     現在までにソロ或いはジョイントのリサイタルを数十回開催。海外公演多数。「日本の響」や「竹韻」他のCDや、映画「ライジング・サン」の音楽など、 各種数多の録音に参加。尺八古典本曲の研究・採譜・指導、また合理的な尺八吹奏法の研究に定評。CD9枚;「尺八酔奏」、「莞絃秘抄」、 「古典本曲集1,2,3,4」、「風動(尺八三重曲集)」、「土井啓輔作品集1,2」、を発売。
     国際尺八研修館主任講師。NHK文化センター講師。東京学芸大学白菊会顧問。米子市虚空の会顧問。いわき竹心会顧問。 国際尺八研修館東京教室主宰。
  • 眞玉和司
     1947年横浜市生まれ 17歳より尺八を始め、22歳で横山勝也に師事。
     1972年NHK邦楽オーデション合格。NHK邦楽技能者育成会18期卒業。
     1987年国立劇場による正倉院古代楽器の復元・演奏に参加(記念演奏会・NHK・TV)
     外務省.国際交流基金派遣演奏/南米(ウルグァイ・アルゼンチン・チリ)、アラブ3カ国(シリア・チュニジア・モロッコ)、ヨーロッパ(イギリス・フランス・スウェーデン)、 オセアニア(オーストラリア・ニュージーランド)等
     「美星国際尺八音楽祭」「ボルダー国際尺八音楽祭」「東京国際尺八音楽祭(サミット)」「ニューヨーク国際尺八音楽祭」 「第五回国際尺八フェスティバルinシドニー」等に出演及び実行委員を務める。
     現在:横山勝也主宰らんぽ社竹心会理事。国際尺八研修館主任講師、NHK文化センター講師(青山教室、大宮教室)。 横浜竹心会・邦楽四季の音会(59回開催)横浜邦楽フェスタ(27回開催)主宰。横浜国立大学邦楽研究会顧問。
  • 柿堺香
     斎藤静童師の勧めによって横山勝也師に師事。
     第三回長谷検校記念全国邦楽コンクール優秀賞受賞(尺八の部第1位)。 第三回ビクター邦楽技能者オーディション合格。 1994年第一回国際尺八音楽祭に出演をはじめ98年ボウルダー、02年東京、04年ニューヨーク、08年シドニー、12年京都などで行われた 国際尺八音楽祭に出演。
     シャルルデュトワ指揮NHK交響楽団と武満徹作曲「ノヴェンバーステップス」共演。その後も岩城宏之、本名徹次、高橋直史などの指揮や、 サンクトペテルブルグフィル、エルツゲビルギシッシェス交響楽団、オーケストラニッポニカなどとノヴェンバーステップス共演。
     アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、台湾、中国などでコンサート、講習会多数。 発売CD「古典尺八」「古典尺八2」「古典尺八3」 「福田蘭童独奏曲」。
     現在  東京音楽大学講師、NHK文化センター講師、国際尺八研修館 常任講師。
  • 石川利光
     琴古流尺八および古典本曲を横山勝也、古曲を5世荒木古童に師事。NHK邦楽技能者育成会第37期首席修了。NHK邦楽オーディ ション合格。文化庁芸術祭音楽部門新人賞、同優秀賞(2度)、青山音楽賞バロックザール賞などを受賞。国際交流基金の派遣他によりインド、 アメリカ、スイス、オーストリア、ポーランド、ベルギー、オーストラリア、シンガポール、ドイツ、リトアニアの各国にて公演。
     CD「一管懸命T・U・V」、福田蘭童作品集「尺八浪漫」、「石川ブロス」「独竹I」「渾身」を制作・発売。
     現在は関西を中心にCD録音、放送及び積極的なコンサート活動を行っている。
     大阪邦楽ゾリステン代表。石の会主宰。青山音楽賞選考委員。国際尺八研修館常任講師。
  • 岡田道明
     島田道雪、のち横山勝也に師事。NHK邦楽技能者育成会第35期修了。1994年以来13回のリサイタルを開催。2007年京都市文化芸術協会賞受賞。米村鈴笙、石川利光とともに尺八三人の会『風童』を結成し、尺八によるアンサンブルの可能性を追求しつつ演奏活動を行う。外務省派遣によるヨルダン、シリア、レバノン公演ほか、ロシア、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、中央アジアなどで海外公演。京都を中心とした自主公演、助演のほか、CD、ラジオ放送等の収録多数。国際尺八研修館常任講師。阿倍野近鉄文化サロン講師。邦楽皐月の会メンバー。京都三曲協会副会長。